【報告】10/2「見えない水のおはなし 世界の水と平和について考えます」(主催:パルシステム埼玉様)
2019年10月2日、パルシステム埼玉様主催の勉強会で、橋本淳司が「見えない水のおはなし」というテーマで話をさせていただきました。約40名の方にご参加いただきました。
エビ天うどんの材料のうち、国産で100%まかなえるものはあるでしょうか?
うどんの原料の小麦は9割近くが輸入されています。
エビ天はどうでしょうか。日本人のエビの年間消費量は、世界の漁獲高の4分の1を占めると言われ、ベトナム、フィリピン、タイなどから買っています。
つゆに使われる醤油の原料である大豆の自給率は7%に過ぎません。
目の前の天ぷらうどんの材料のうち、日本国内で100%まかなえるのは水だけ。つゆをつくるときの水。うどんをつくるときの水。ちなみに、うどん一玉の平均的な重さは240グラムですが、もとの小麦粉は80グラム。つまり3分の2は水なんです。
では、小麦や大豆を育てるのにつかった水は、いったいどこの水なのでしょうか?
そう考えると、私たちの食卓にはいろいろな国から水が流れてきていると、考えることができます。
そんなお話をさせていただきました。
<参加者の方の声>
- 身近な水なのに知らないことがたくさんあり勉強になりました。面白かった。
- 災害時に痛感するのが“命の水”です。
- 仮想水計算機を使うことはおもしろそうですね。牛肉はあまり食べずお米を食べるようにしています。
- 世界の貧困問題の切り口のひとつとして水から考えることも重要だと思った。ありがとうございました。
- 食品ができあがるまでの水の量について考えてもみなかったので。
- 目の前の水だけでなく(使う分)あらゆる動物(食糧としての)や作物、衣類に「見えない水」を考えていかないといけない。
- 食べ物には“見えない”たくさんの水が使われていることは知っていましたが仮想水計算機そのほか今日初めて知ったことがたくさんありました。
- 農作物、工業製品あらゆるものに大量の水が使われていることに驚きました。
- 見えないところで水が本当にたくさん使われているのに驚きました。
- 穀物の偏在が富の偏在に繋がっているのは本当にそうだと思います。
- 節水だけではだめだというのはまったくその通りだと思いました。
- 水が必要不可欠なのに使用量を減らす術を考えなければいけない時代になりますね。食べ物にも考えないといけなくなるんですね。温暖化も心配。
- 生活していて間接的に水を使用しているというところ
講演の詳細は、パルシステム埼玉様のWebサイトでご覧ください。