神奈川県大和市で「水と防災」をテーマにした研修
2021年1月25日、当研究所の橋本淳司が、神奈川県大和市で「水と防災」をテーマにした研修を行いました。
昨年からこのテーマでの研修は多いですね。
まずは、基本的なところから考えていきます。日常生活では、1日にどのような用途で、どのくらいの量を使っているのか。
それをどのように調達しているのかを考えます。
では、災害が発生し断水になった時、1日にどのような用途で、それくらいの水を使うのか、それをどのように調達するのかを考えてもらいます。
飲み水のことを意識している人が多いのですが、実際には衛生を保つために多くの水を使用するのが日常生活です。災害時に少量の水でどのように衛生を確保するか。
「災害時に対する水の備え」についての調査(ミツカン水の文化センター「水に関わる生活意識調査」/2020年)によると、
1位:「市販のペットボトル入りの水を買い置きしておく」(52.5%)
2位:「風呂の水をいつも溜めておく」(19 . 5%)
3位:「水を使わなくて済むような対策グッズを準備する」(14 . 1%)
4位:「消火栓、防災水槽の場所を知っておく」(9 . 0%)
5位:「雨水を溜めておく」(4 . 3%)
6位:「川や海の水の利用を考えておく」(3 . 5%)
7位:「近所の井戸のありかを知っておく」(2 . 9%)
となっていました。ここに「水道水の備蓄」が入っていないのがとても気になっています。
今回の講座では、
1)水道水の備蓄(ローリングストック)の具体的な方法
2)100%風呂水を活用するために、雨水市民の会のプロジェクトチーム考案の「風呂水を緊急時の飲料水に変える装置」の作り方
などを解説し、具体的な災害対策ができるようになっていただきました。