【報告】4/28 東京「地球のしごと大學教養学部」(主催:地球のしごと大学様)
2019年4月28日、「地球のしごと大學教養学部」において、橋本淳司が「流域経済圏と水資源 ~命の源流のマネジメント~」というテーマでゼミ形式の授業をさせてもらいました。参加者は25人でした。
午前中参加者は小網代の森を散策し、午後から新横浜駅近くの新横浜ホール・加瀬会議室でディスカッションを行いました。
(出典:神奈川県HP「小網代の森について」)
事前に、『環境を知るとはどういうことか 流域思考のすすめ』 (養老孟司、岸由二著/PHPサイエンス・ワールド新書)と『日本の地下水が危ない』 (橋本淳司著/幻冬舎新書)を読んでいただき、一人ひとりが感じていることを発表してもらいました。
その後、「流域」というものを感じてもらうために、プロジェクトWETの「流域探し」を行いました。
以下のシートを活用し、2、3人のグループで、まずは多摩川の本流をペンで塗り、次に多摩川の支流をペンでなぞり、どの場所に降った雨が、水の流れに集約されていくかを考えました。
次に、下のシートを使って、水、森、食べもの、エネルギーの関係を考えました。
一例をあげてみます。
まだまだいろいろありますが・・・。
いろいろな仕事は、この関係性を利用したり、関係性を調整するときに発生します。
水、森、食べもの、エネルギーはお互いに関係しあっているので、そのバランスを保つことが大切です。たとえば、「木をつかってバイオマス発電でエネルギーをつくりたい。だから、どんどん木を切ろう」とすると、木がなくなったことによって山から水が消えたり、洪水で山が崩れたりということがおきます。
水、森、食べもの、エネルギーの1つだけに注目するのではなく、関係性とバランスを考えることがとても大切です。
最後に、下の絵を見てもらいましたこれは山に降った雨が少しずつ集まり、大きな流れに収斂されて海まで出ていく「流域」というものを表しています。
流域にはさまざまな暮らしがあります。流域のなかで、水、エネルギー、食、木に注目し、それらを大切に使っていくためには、どんな仕事があるでしょうか。これについて参加者のみなさん一人ひとりに考えていただく宿題としました。
参加者のみなさま、主催者のみなさま、お疲れ様でした。
詳細は主催者様のWEBサイトをご覧ください。