Yahoo!ニュース「水道を守る鍵」はここにある!『小規模な水供給システム』ー地域に根差した持続可能な水道の未来ー」
人口減少や財政難に直面し、水道の持続が大きな課題となっている。
これから水道インフラを考えた時、これまでの大きな技術を維持するだけでなく、小さな技術を組み合わせていくことが肝心とされる。
『小規模な水供給システム 安全な飲料水の持続可能な供給に向けて』(伊藤禎彦、浅見真理、牛島健、小熊久美子、木村昌弘、増田貴則、山口岳夫/水道産業新聞社)は、全国各地の現状を調査し、小規模水供給システムの抱える課題、その対応策、さらには未来志向の提言を網羅的にまとめた一冊で参考になる。本書にまとめられた調査によると、小規模水供給システムの約34%が地下水や井戸水を使用しており、表流水を使用する集落ではろ過施設が69%に導入される一方、塩素消毒施設の導入率は3割程度にとどまる。
人口減少地域の住民にとっては、地域の現状に即した水供給体制の未来像を考えるきっかけになる。本書の提言は、小規模水供給システムの課題解決を目指すだけでなく、日本全体の水道事業の持続可能性を高めるための指針となるだろう。
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