Yahoo!ニュース「PFOS、PFOA対策で来年の水道料金は高騰するか？」

沖縄県では、PFOSなどの有害物質対策の費用を理由に、2025年10月から水道料金を現在の1立方メートルあたり102円から125円に引き上げ、2026年にはさらに1割値上げする方針だ。

北谷浄水場ではPFOS・PFOAの高濃度検出により、浄水処理に年間約4億円かかっている。浄水コストの増加が料金値上げにつながるため、沖縄県企業局は国の支援を求めている。

PFOS・PFOAの規制は国際的に厳しくなる傾向があり、米国や欧州では日本よりも厳しい基準値が設定されている。WHOは膜処理や活性炭吸着を推奨しているが、導入には高コストが伴う。

過去にクリプト原虫対策で膜ろ過が普及した際、必要のない地域でも導入が進み、維持管理コストの高さが問題になったケースがあった。PFOS・PFOA対策についても、人の健康を守ることを最優先にしつつ、対策の必要性やコスト負担について慎重に検討する必要がある。