「荻上チキ Session22」に出演「国有林法・改正案〜法案の懸念点、そして日本の森林保全の課題とは」

橋本淳司が、TBSラジオ「session 22」に出演しました。

メインセッションのテーマは「国有林法・改正案〜法案の懸念点、そして日本の森林保全の課題とは」。番組のWebサイトに音声がアップされていますので。お聞きください。

<橋本のコメント>
荻上チキさんとのトークはいつも刺激をもらっています。森章さんとははじめてでしたが、森林生態学の立場からご意見をうかがえ楽しかったです。

この法律で「国有林に関する法改正、林業に携わっている人以外はあまり関係ない?」と思われがちです。でも、森って水源だったり、治水してくれたり、気候変動の動きを緩和してくれたり、さまざまな生きもののすみかだったり・・・といろいろなことをしてくれています。

持続可能な開発目標(SDGs)の目標15(陸の豊かさを守ろう)には「森林減少ゼロ」が掲げられています。そうしたなかで、今回の法改正はあまりに木材を伐採し、利用することだけに重きがおかれていないだろうか、というのが私の疑問・懸念です。民間が国有林に携わることが問題なのではなく、長期スパンで森林経営できるか、地域環境に応じたやり方を模索し、担い手を育成することができるかという点が重要だと思っています。