水を還す「ヒト・コト・モノ」マガジン インタビュー
橋本淳司(水ジャーナリスト、当WEBマガジン編集長)が水を還す「ヒト・コト・モノ」マガジンにインタビューを受けました。
「「見えない水」が食べものを支えている」
という話をしています。
仮想水の話をすると、「海外の水にこんなに頼っているんだから自給率を上げなきゃ」という話になりがちですが、現在日本で1年間につかっている水の量(農業用水、工業用水、生活用水の総量)が810億立法メートル、1年間の仮想水輸入量が640億立法メートルという数字を見ると、それほど簡単な話ではない。
では、どんなことを感じていけばいいのか。たとえば、
■私たちの食生活(家でつくっても、外食しても)は海外からの畜産物、農作物に頼っており、結果的に、海外の水資源を利用している。
■仮想水の考え方は、世界を対象として水資源問題を考えるきっかけにできる。とくに、どこから輸入しているかを考えるのは大切。水不足の地域から輸入すると現地の水環境を悪化させるかも。
■今後、海外では人口が増える。生産量も増える。さらに、気候変動による影響で、世界で使用できる水資源量が減る可能性がある。
■たくさん水を使用している食べ物を理解し、さらに食べ残す事は、水を捨てているという事につながる。
■水そのものについても、無駄にしない事が大切であり、節水を心掛けることはとても大切。