被災後の避難生活、少ない水で健康を保つためのチェックリスト
地震、台風、豪雨などの災害に遭って、体育館や公民館などに避難するとします。断水していて、水は支給されるペットボトルと給水車の水。平常時に比べると使用できる水は10分の1以下。こうしたなかでいかに健康状態を保つかがポイントになります。
<給水車情報を確保する>
- いつ、どこにくるのか
- 自分はどのような容器で水をもらうか
- 衛生的で密閉できる容器がよい
- 10リットルのポリタンクなどが運びやすい
<手洗いをすることで感染症などを予防>
- 爪をきる
- 指の間やシワについた泥を落とす
- ジョーロなどで水をかける
- 石けんで入念に手を洗う
- ジョーロなどで水をかけてすすぐ
<口の中のケアで感染症や誤嚥性肺炎を予防>
- 歯ブラシで歯や歯間をきれいに
- 水が少ない場合は、歯ブラシの汚れはティッシュで拭き取る
- 少量の水で2、3回うがい
- 歯ブラシがない場合は、清潔なタオルで歯垢を拭き取り、うがい
<エコノミークラス症候群の予防>
- 水を30分~1時間に1回補給し、歩く
- ふくらはぎを動かすことが大切
- 足でグーパーしたり、ふくらはぎをもむ
- ふくらはぎにスポーツ用のサポーターをつけるのもよい
<避難所での熱中症対策>
- 日陰で風通しのよい場所
- 体育館の窓に網戸がなくて開放できない場合は、虫が入ってこないよう網目のものをつける
- 水を30分~1時間に1回補給
<屋外作業時の熱中症対策>
- 帽子、タオル、日焼け止めクリームなどで陽射しを避ける
- 作業開始前には水を飲み、ストレッチを行う
- 速乾性のタオルを水で濡らし首に巻く(乾きにくいタオルだと冷えすぎることがある)
- 30分ごとにアラームをならし、水分補給、塩分補給
- 体調が悪い人は弱音をはく、がんばりすぎない
- 周囲の体調の悪い人のサインを見逃さない
- ほてり、だるさ、頭痛を感じたら、日陰で風通しのよい場所へ。衣服をゆるめる。首の後ろ、腕や脚の付け根を冷やす
<経口補水液の作り方>
- 水1リットル、砂糖40グラム、塩3グラムの割合で混ぜる