NACK5「大野勢太郎 楽園ラジオ」に出演

 

2018年9月28日、橋本淳司(水ジャーナリスト、aqua-sphere編集長)大野勢太郎さんの「楽園ラジオ」で最近の水のニュースの話をさせてもらいました。

主な内容は以下のとおりです。

日米首脳会談のあとで、アメリカのトランプ大統領が、「日本はすごい量の防衛装備品を買うことに」と発言した。日本からの自動車などの輸出品の規制を行わないかわりに、日本がアメリカから高額の武器を購入することで、貿易の不均衡を是正するという意味合いがあります。

この金額は年々上昇していて、16年度にはおよそ5,000億円。12年度から16年度の5年間の総額は約1兆3,900億円に上っています。

しかし、今後の日本にとって本当の意味での国防とは自然災害との戦いです。ヨルゲンランダースというノルウェーの気候問題対策を専門とする研究者が書いた『2052 今後40年のグローバル予測』という本の中に「新たな脅威と戦う軍隊」という1節が登場する。軍のマンパワーは、豪雨災害や台風後の後始末や、干ばつに襲われた際の非常食の搬入に用いられるようになるとされます。

日本でも今年の西日本の豪雨災害、北海道の地震など、災害が多発している。国民の命を守るためには、高額の兵器を買うのではなく、そのお金をつかって、森林を保全して流木が出ないようにしたり、水道や下水道インフラを地震にそなえて新しいものに交換していかなければなりません。

国は兵器を買うことには税金をつかうが、インフラ整備には金がないといって、この部分を民間企業にまかせようとしています。

水の恵みを得られるにはどうしたらよいか、水の脅威にそなえるにはどうしたらよいかを国は、国防という視点からも考えるべきだし、重点的に予算をかけるべきです。