「news every」湖の水位低下について

水ジャーナリスト、アクアスフィア水教育研究所代表の橋本淳司が、日本テレビ「news every.」で各地の「湖」の水位低下についてお話ししました。湖は1つ1つ違いそれぞれ事情があるので、あくまで一般論です。

メディアは小雨と説明することが多いのですが、小雨だったのは昨年末くらいまで。その時期の雨が水位に影響する湖であれば、その説明でよいのですが、比較的直近の雨が水位に影響する湖もあります。いま水位低下が話題になっている中禅寺湖と河口湖の場合、今年になってからは雨量は平年並。

すると気温、湿度、風の影響も考える必要がありますよね。

1つの要素ですが、気温は高かったです。中禅寺湖と河口湖では直近5か月は平年より1.5℃くらい高い。本来、雪が降る時期に雨が降った(流れていってしまう)、そして、蒸発量が多かったという推測です。

首都圏の水源のある群馬県北部も気温が高いです。水上の直近5か月は平年より1.98℃高い。蒸発量が多いので首都圏の夏場の水が心配です。いまダムにたまっている水は5月に農業用水として使用されますから、その後、雨が降らないと水不足になるでしょう。

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