日本テレビ「DayDay」出演

水ジャーナリスト、アクアスフィア水教育研究所代表の橋本淳司が、日本テレビ「DayDay」に出演しました。

水道メーターボックスは検針しやすいように、一般道路近くに設置されていることが多いです。メーターボックスの青いフタには鍵などはかかっていないので、誰でも開け閉めできる。ここが対策しにくい点ですね。

水道メーターは青銅鋳物でできています(青銅ではなく黄銅合金=真鍮の水道メーターもある)。青銅鋳物は、腐食に強く、圧力に耐えられる性質をもち、加工もしやすいことから、幅広い分野で利用されています。かつては大砲を青銅でつくっていたことから「砲金」とも呼ばれる。青銅鋳物は銅の比率が8割以上と高いため、高値で取引されています。

スクラップ問屋は、水道工事業者、解体業者の持ち込み、地方自治体の入札から青銅鋳物を仕入れ、青銅合金メーカーに販売しています。高値で買い取ってもらうには、砲金のみにする必要があります。砲金は水道メーターの容器やバルブの本体に使われています。完全に解体し「砲金のみ」にすると、現在1キロ1000円弱で買い取ってもらえます(砲金以外の素材が付いていると買取価格は下がり、水道メーターの未解体品は、解体の手間がかかるため買取価格はさらに下がる)。

なぜ銅(合金)価格が上がっているかというと、需要に供給が追いつかないから。新型コロナの影響で鉱山での生産が滞っていたが、コロナが明けて急激に需要が高まったこと、銅生産国であるロシアとの貿易が止まっていること、風力発電など再生可能エネルギーの素材として銅が大量に必要であることなどが、その要因とされています。

自治体は、盗難防止のため、市民に注意喚起を呼びかけるとともに、スクラップ業者とのコミュニケーションを図っています。また、長期間水道を使用しない場合、空き家や取り壊しが決まった建物がある場合は、水道メーターを取り外すことを検討することも呼びかけています。

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アクアスフィア・水教育研究所