水循環でじゅんかん’s BAR #7「下水から見る食と水とエネルギーの関係性/東京大学特任教授 加藤裕之さん」

今回のゲストである東京大学の加藤先生は下水道と食の関係について話してくれます。

明治33年に旧下水道法が定められ、法施行規則第二条には

「市は下水道を築造し、管理する義務を負う」

とあります。つまり、公共事業として下水道をつくり運営することが定められました。

しかし、実際に事業を行ったのは全国でわずかに5都市。その理由は2つありました。

1つは水道整備が優先されて下水道は後回しになったこと。

もう1つは、江戸期にし尿は肥料として農家が引き取っていたが、明治期になってもそれが続いていました。だから、そもそも「下水道?何それ?そんなものいるの?」「そんなものにお金かける意味あるの?」という感じでした。

やがて、大正時代になると東京に人口が集中して宅地化が進み、発生するし尿の量も増え、また化学肥料も出回り始め、大量のし尿が行き場を失い、下水処理がすすんでいきます。

ただ、衛生か肥料かという問題はここで消え、衛生が選択されたように思いますが、それが現代になって両者をとるという方向もあるように思います。

それが「ビストロ下水道」。

ぜひ動画をご覧ください。

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アクアスフィア・水教育研究所