「荻上チキ・Session-22 北海道胆振東部地震からまもなく2日~被災地のいま、そして必要な支援・対策とは」
2018年9月7日に橋本淳司(水ジャーナリスト/aqua-sphere編集長)が出演し、「被災した時の水。限られた水でいかに健康状態を保つか」について話しました。
番組の音声はここから聞くことができます。
内容は以下にまとめます。
水が不足する中で、どのように健康状態を保つか
<給水車情報を確保する>
- いつ、どこにくるのかを確認
- 衛生的で密閉できる容器を用意
- 10リットルのポリタンクなどが運びやすい
<手洗いをすることで感染症などを予防>
- 爪をきる
- 指の間やシワについた泥を落とす
- ジョーロなどで水をかける
- 石けんで入念に手を洗う
- ジョーロなどで水をかけてすすぐ
<口の中のケアで感染症や誤嚥性肺炎を予防>
- 歯ブラシで歯や歯間をきれいに
- 水が少ない場合は、歯ブラシの汚れはティッシュで拭き取る
- 少量の水で2、3回うがい
- 歯ブラシがない場合は、清潔なタオルで歯垢を拭き取り、うがい
<エコノミークラス症候群の予防>
- 水を30分~1時間に1回補給し、歩く
- ふくらはぎを動かすことが大切
- 足でグーパーしたり、ふくらはぎをもむ
- ふくらはぎにスポーツ用のサポーターをつけるのもよい
<避難所での熱中症対策>
- 日陰で風通しのよい場所
- 体育館の窓に網戸がなくて開放できない場合は、虫が入ってこないよう網目のものをつける
- 水を30分~1時間に1回補給
<屋外作業時の熱中症対策>
- 帽子、タオル、日焼け止めクリームなどで陽射しを避ける
- 作業開始前には水を飲み、ストレッチを行う
- 速乾性のタオルを水で濡らし首に巻く(乾きにくいタオルだと冷えすぎることがある)
- 30分ごとにアラームをならし、水分補給、塩分補給
- 体調が悪い人は弱音をはく、がんばりすぎない
- 周囲の体調の悪い人のサインを見逃さない
- ほてり、だるさ、頭痛を感じたら、日陰で風通しのよい場所へ。衣服をゆるめる。首の後ろ、腕や脚の付け根を冷やす
<経口補水液の作り方>
- 水1リットル、砂糖40グラム、塩3グラムの割合で混ぜる